不妊と骨盤のゆがみ

 

 

 骨盤の役割

 

骨盤のゆがみが不妊や妊娠に何らかの形で関わっているといわれる理由として、骨盤の役割にあります。

 

一つは骨盤の場所はちょうどおへその裏側あたりに位置し、背骨や頭蓋骨を支えるといった全身を支える大切な役割があります。

 

 もう一つは大切な内蔵を包んで守るという役割です。骨盤は、例えるなら浅い器のような形をしており、その内部に様々な内蔵がはりつけられるようにしておさめられています。

腸、膀胱、そして妊娠に関わる大切な臓器である子宮や卵巣もおさめられています。つまり骨盤は女性にとって特に重要な場所です。

 

 

骨盤が歪むとなぜ出来にくくなるのか?

 

子宮は骨盤の中に位置しており、周りにあるいくつもの靭帯によってあるべき場所に固定されています。

そのため、本来左右対称である骨盤が歪むと、子宮の周りにある左右の靭帯の張力が対称ではなくなり、子宮も左右どちらかに引っ張られてしまうような形になります。その結果、子宮内膜の一部が薄くなり、受精卵が着床しにくくなります。
また、精子の通り道が歪んで通りにくくなったり、子宮の血流が悪くなり、妊娠しにくくなったりします。


骨盤の前後の傾きによって、子宮口の向きも変化します。猫背姿勢の方に多い骨盤後傾の姿勢になると、直立に子宮が立ち上がっている状態となり、本来体の後ろを向いているべき子宮口が下向きになりやすくなります。
そうなると、精子が子宮内にとどまりにくくなったり、受精卵がおりものと一緒に流れやすくなり、着床しにくい状況になったりします。
そういった点から、左右の歪みだけでなく前後の不良姿勢も不妊につながってしまいます。


 

骨盤が歪む原因

 

  • バッグを持つ手や肩が決まっている

 

  • 長時間のデスクワーク

 

  • イスに座ったときは必ず足を組む

 

  • 寝転がって本を読んだり、テレビを見たりすることが多い

 

  • 質の悪いマットレスを使用している

 

  • ストレスを感じることが多い

 

  • 横座り(正座から横に足を崩した座り方)やアヒル座り(正座の状態から両脚を外側にずらしてお尻を床につける座り方)をすることが多い

 

以上のような生活習慣は、体の歪みを引き起こす要因となります。

また、運動不足も体が歪む原因です。
運動をしない→体が硬くなる→姿勢が悪くなる→体が歪むという悪循環が生まれます。

 

 

歪みの改善方法

 

主な改善方法は、ストレッチ・運動・整体の3つです。

 

ストレッチは硬くなった筋肉を柔らかくさせることができ、血流の活性化を促します。肩をまわしたり、屈伸をしたり、アキレス腱を伸ばしたりと簡単なストレッチでも大丈夫です。

 

ウォーキングなども運動になるため、朝などに時間があるときに試してみてください。ただし、ストレッチや運動は、毎日続けることがとても大切です。

 

整体は、手や足の力を用いて骨盤矯正し、体のバランスを整えて本来の状態に戻します。

骨盤矯正で効果が期待できる不妊のタイプは、病院の検査で夫婦ともに生殖器に問題がない場合です。生殖器に問題があれば、骨盤の歪み以前の問題です。

しかし、卵子はきちんと排卵されているのに着床しないという場合は、一度、当協会の子宝整体院で骨盤の歪みを見てもらうことをオススメします。

 

 

まとめ

 

骨盤の歪みは体に多くの影響を及ぼしますが、女性はもともと骨盤を支える筋肉量が少なく靭帯も柔らかいので、骨盤の歪みを起こしやすいといえます。

妊娠したい女性は日々の生活での姿勢に気を配ること、そして軽く体を動かすことを特に意識して、骨盤の歪みを正して妊娠をめざしていきましょう。