ミトコンドリアを活性化させて卵子を若返らせる方法は?
①糖質制限をする
酵母菌の培養実験によると、栄養素としてのブドウ糖が少なく、酵素が豊富な条件下で培養すると、ミトコンドリアが増えることが確認されています。
全く逆にブドウ糖が多く酸素が少ない条件下で培養すると、ミトコンドリアが退化してしまう結果です。ブドウ糖が少なく酸素が豊富な条件とは、まさしくミトコンドリアの出番といえます。
ブドウ糖が少ないということはいわば餓えの状態です。(日置正人『ミトコンドリア不老術』p92)
ミトコンドリアを増やすには、糖質制限が大事だということがいえます。
しかし、人間の体はミトコンドリア以外にも解糖エンジンによって、糖質からエネルギーが作られています。
体が必要としている分の糖質はきちんと摂るようにすることも大切なので、糖質制限を行う場合は注意が必要です。
②抗酸化作用のある食べ物を摂る
ミトコンドリアはエネルギーを生産する際に活性酸素を発生しています。しかし、それがミトコンドリア自身のDNAにもダメージを与えてしまうようです。
最近の研究では、ミトコンドリアの働きが低下すると、エネルギーを生産する際に出る活性酸素の量がより多くなるといいます。
活性酸素を減らすには活性酸素除去酵素という酵素の働きが重要になりますが、この活性酸素除去酵素の生成は20歳頃ピークをむかえ、それ以降生成量は減り、40歳代になるとピーク時の半分にまで減少するといわれています。
年齢とともに老化していくのは、日々発生する活性酸素から細胞を守れなくなってしまうのが原因のひとつです。
そのため、活性酸素を減らす方法として、日常的に抗酸化物質が多く含まれる食品を摂取することが良いといわれています。
抗酸化物質で代表的なものが
・ビタミンC
・ビタミンE
・ポリフェノール
・βカロテン
などがあります。
食品名でいうと
・赤ワイン
・ブドウ
・リンゴ
・アーモンド
・ブロッコリー
・カカオ
・ベリー類
・ザクロ
・イチゴ
などが挙げられます。
③日常での簡単な運動
日常の簡単な動作や運動でも、ミトコンドリアを増やす事がわかっています。
ミトコンドリアは筋肉にも多く存在していて、特に、姿勢を保つための筋肉である背筋や太ももにも多くあります。
そこで、毎日、背筋をピンと伸ばしたり、片足立ちをどちらも1分位を目安にしてみてください。
④有酸素運動
ミトコンドリアで若返りさせるには、運動が効果的といわれています。特に、酸素を使って脂肪を燃焼する有酸素運動が効果があります。
有酸素運動とは、ジョギングやウォーキング、エアロビクスなどの運動のことです。
普通、運動を始めてから脂肪燃焼をする有酸素状態になるまでには、約30分かかるとされています。仮に1時間運動しても、有酸素運動は後の30分だけといえます。
ミトコンドリアを増やすためには、少なくとも30分以上の運動をしないと意味が無いことになります。
また、運動前には、食事をしないほうがよいです。体にエネルギーがなくなった状態で運動した方が、ミトコンドリアが増えやすくなるからです。
⑤水風呂
寒いと身体をあたためるためにエネルギーが必要になってきます。
寒さを感じることによって体はエネルギーが必要であると感じ、ミトコンドリアを増やそうとします。
入浴後やサウナの後に水風呂に入ったり、入浴後に冷水のシャワーを足だけにかけるなどが効果的です。
寒い中でも運動をしていると、体が温まって来ると思います。これもミトコンドリアの活性化が行われている最中なのです。
仮に1週間ほど続けると運動後は体がぽかぽかしてきます。これはミトコンドリアがより活性化している証拠です。
まとめ
ミトコンドリアは上記のようにちょっとした工夫で簡単に増やしたり、活性化させることができますので、普段の生活で意識していくと良いと思います。
ミトコンドリアを元気にすることで卵子の老化を防ぐことができます。妊娠力アップのために、ミトコンドリアを意識した生活を始めましょう!