カフェイン
1日に300mg以上のカフェインを摂ると、不妊症になりやすくなると言われています。
2009年に発表された「骨とミネラルに関する研究報告書」によると、カフェインがビタミンDの吸収を阻害することが分かったそうです。
ビタミンDの吸収が上手くいかなくなるとカルシウムが不足し、子宮内膜に必要な栄養素が行き届かなくなります。
コーヒー1杯(200mL)に含まれるカフェインはおよそ120mgです。朝昼晩とコーヒーを飲む習慣がある方や、仕事中に何度もコーヒーを飲む場合は、コーヒー以外の飲み物にするか、デカフェ(カフェインレス)のコーヒーを選ぶと良いです。
不妊症になりやすいだけでなく、妊娠したあとも過剰摂取すると低出生体重児のリスクが上がるという調査結果もあります。
アルコール
アルコールが妊娠に与える影響は、実は因果関係がはっきりとは出ていないようです。しかし、因果関係が立証されないまでも、現実に妊娠率が下がり、不妊の確率が増えるというデータは出ています。
おそらく、身体に入ったアルコールは異物であり、肝臓へ送られ分解されます。その過程で大量に発生する「活性酸素」が妊娠と深く関係していると思います。
活性酸素とは、体内でウィルスなどと戦うもので、それ自体は悪いものではありません。
しかし、この「活性酸素」が、アルコールの摂取などによって大量発生すると、健康な細胞まで攻撃し、細胞を酸化させてしまいます。
この酸化を防ぐ機能のバランスが崩れた状態の事を「酸化ストレス」状態といいます。
「活性酸素」は、排卵や卵の成熟にも必要なものですが、卵胞内に備わっている活性酸素が、バランスの崩れた「酸化ストレス」状態の中で、卵子の質を低下させてしまうためだと思います。
牛乳
現在の乳牛は、分娩3ヵ月後に人工授精で妊娠させられ、妊娠後半期まで搾乳されています。
こうした牛のお乳には高濃度の女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)が含まれています。
過剰な女性ホルモンはヒトの免疫機能を低下させるため、感染症への抵抗力を落とすし、月経障害、生殖機能低下を招き、各種アレルギー反応を助長します。
つまり、牛乳(アメリカ産の牛肉なども)はホルモン剤が沢山入っているため、生殖機能を低下、不妊の原因になるといわれています。
また、酪農国家デンマークでは、青年の67%が生殖能力が劣っており、デンマークにおける不妊の増加は、環境ホルモンによる男性生殖能力の低下を考慮すべき問題であると提唱しています。
また、環境ホルモンの一つとして牛乳・乳製品があると、論文が発表されています
大豆食品
大豆イソフラボンは、女性ホルモンの替わりになり、生理痛や更年期障害などを緩和する作用がありますが、過剰摂取は気を付けなければなりません。
なぜなら、大豆イソフラボンがあることで脳の視床下部が誤解をして、本来排出されるべきエストロゲンの分泌にストップをかけてしまうからです。
エストロゲンは分泌されないと排卵はおきません。
また、過剰摂取で子宮内膜症やポリープなどの重大な婦人疾患を引き起こすという指摘もされていますので、妊活中でなくても、豆乳の過剰摂取には注意が必要です。
女性の体の健康のために摂取して良い大豆イソフラボンの目安は、1日あたり70~75mgです。商品によって成分量は違いますが、豆乳であれば1日1~2本、200~400mlが目安ですから、妊活中は1日1本を目安に豆乳を飲むといいでしょう。
トランス脂肪酸
トランス脂肪酸は不飽和脂肪酸の一種で、マーガリンや菓子パン、スナック菓子などに含まれています。
また、冷凍食品やファーストフードなどには、食品の味を長持ちさせるために使われていることが多いです。
米国のハーバード大学医学部の発表で、脂肪酸が女性の排卵機能に悪い影響を与えて不妊症の原因になっているのではという考えを発表しました。
摂取エネルギーに対してトランス脂肪酸のエネルギーが2%増加するごとに排卵性の不妊症が高まるとわかっています。
また、一価不飽和脂肪酸(オリーブ油に含まれているオレイン酸など)からのエネルギー摂取より、トランス脂肪酸からのエネルギー摂取量が2倍になると排卵性の不妊症になる危険性が23倍に増加することもわかっています。
非加熱・非殺菌のチーズ
ナチュラルチーズなどの非加熱・非殺菌のチーズは、リステリアという殺菌が付いている場合が多く、リステリア菌がそのが子宮や胎盤についた場合、卵管が細くなるなどの不妊の原因になる可能性があるといわれています。
ちなみに、プロセスチーズは、複数のナチュラルチーズを加熱して溶かし混ぜる事で作られているので食べても問題ありません。
生肉や生卵
食中毒を起こすというイメージのあるサルモネラ菌ですが、不妊症になりやすくなると言われています。妊活中は極力避けることが無難です。
人工甘味料
世界一普及している人口甘味料のアスパルテームは、その害による訴訟がアメリカ多数起こっています。
妊活中の女性にとっての害としてあげるなら、精子の激減作用があります。また、スクラロースは流産の可能性、ステビアは避妊効果のある薬草から作ったと言われています。
まとめ
偏った食事は控えて、3食バランスよくしっかりと食べる習慣を身につけることが基本ですが、妊活中に食べてはいけないもののリスクを知って、さらに妊娠しやすい身体作りに活かしてみて下さい!