排卵日を導き出す方法
・オギノ式
排卵直後の黄体期が14日でほぼ変わらないという考えから、次の月経日から15日前が排卵日とする計算式です。
つまり、28日周期の場合には月経開始日から数えて14日目が排卵日となります。
ただし、このオギノ式は周期が安定していることが前提となるので、体調不良やストレスなどで生理不順の人には向いていません。
・頸管粘液法
排卵日直前になると、頸管内は粘液分泌が増えます。
頸管粘液の分泌量が増えると膣口付近にも降りてくるため、膣口付近でもおりものや粘液の状態が変化します。
第一期は、月経周期4~5日目には、粘膜の粘度・分泌量ともに少なく、この状態が3~4日続きます。
第二期は、やや頸管粘液の分泌量が増えると膣口付近もしまった状態になり、この状態が3~4日続きます。
第三期は、透明で卵白状のおりものの量が増え、最も粘液が多くなった状態になります。
その次の日に排卵が起こると予測するのが頸管粘液法です。
・基礎体温表
起床直後の、まったく動いていないときの体温が基礎体温です。
毎日測ることで、妊娠に必要な身体の変化を把握することに役立ちます。
基礎体温は、排卵日を境にして低温期と高温期に変化します。
この体温の変化が起きる日を含めて前後1~2日の間に排卵が起こる可能性が高いです。
基礎体温表として記録し、グラフ化するとより排卵日がわかりやすくなります。
・排卵検査薬
排卵検査薬は、排卵日の兆候を予測するためのスティック状の検査薬です。
生理周期が28日の人の場合、次の生理開始予定日の17日前から使い始め、一般的に、最初に陽性反応が現れた約40時間以内に排卵が起こるといわれています。
排卵検査薬は第1類医薬品に分類されており、医師からの処方はもちろん、薬剤師のいる薬局やドラッグストアでも入手できます。
インターネット通販でも、使用者の状態や説明内容を確認すれば購入することができます。
ドラッグストアやインターネット通販で1,500円~3,000円前後で購入できます。
排卵検査薬は、尿中に含まれるLH(黄体形成ホルモン)に反応します。
LHは常に分泌していますが、排卵直前は分泌量が急増し、LHサージと呼ばれる現象が起こります。
LHサージの開始から約40時間、ピークから約16時間で排卵が起こるため、排卵検査薬でLHサージをとらえることで、排卵を予測することができます。
基礎体温法を合わせて、排卵日の2日前から使用することで精度がより高まります。
ただし、甲状腺異常などでLHにも影響がでている人には向きません。
・超音波測定法
予想した排卵日の2日前くらいに病院に来院し、経膣超音波検査で、卵胞の大きさを確認します。
卵胞は12mm程度の大きさになったら、その後は毎日2mm程度大きくなり、20mmを超えた頃に排卵します。
そこから逆算して、排卵日を予測します。
予測した排卵日に合わせて、性交を行うタイミングを医師からアドバイスされます。
卵胞の状態によっては、排卵誘発剤の服用や注射が必要になる場合もあり、病院によっては、排卵検査薬を使用するケースもあります。
超音波検査は、月に1回までしか保険が適用されません。
それ以上の場合は、全額自己負担です。
まとめ
一番正確なのは病院での検査です。
生理周期が安定している方であれば、生理開始日から10~12日目くらいを目処に受診すると良いと思います。
また、基礎体温の低温期と高温期がはっきりと分かれてなかったり、グラフがかなり乱れるようなら、卵巣や子宮に何かの問題があるかもしれません。
このような不安定な状況は、タイミング法での妊娠はかなり難しくなりますので、必ず病院で一度きちんと検査してください。
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