生理周期が何日だと生理不順のか?
生理周期とは、前回の生理が始まった日から次の生理が始まる前日までのことを言います。
この日数が25日~38日程度の範囲であるといわれています。
そのため、ちょうど1ヶ月で生理がこなければいけないということではなく、多少前後しても正常な生理周期となります。
しかし、周期が大体30日前後であっても、排卵が確認できない、無排卵周期の場合は生理不順といえます。
・頻発月経
生理の周期が25日未満で頻繁に生理が来る状態です。
生理が始まってしばらくの時期や閉経が近づくと周期が短くなることがあります。
周期が23日など若干短い程度であれば様子を見て問題ないことがほとんどですが、20~40歳で周期が短く、基礎体温上排卵が確認できない場合は受診したほうがよいでしょう。特に妊娠を希望している場合は、婦人科でホルモンの検査を受けた方が安心です。
・稀発月経
生理の周期が39日以上で、生理の回数が少ない状態です。
周期が多少長くても45日以内で生理が来ていて、基礎体温で排卵が確認できるようであれば様子を見て問題ありません。
無排卵周期になっている、周期が60日以上になる場合は婦人科を受診しましょう。
生理不順の原因とは?
・多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
多嚢胞性卵巣症候群はPCOSとも呼ばれ、卵巣内にできた複数の卵胞の発育に時間がかかり、排卵しない疾患です。
40日以上の生理周期のほか、エコーでの多嚢胞性卵巣の確認、高アンドロゲン血症や下垂体ホルモンのアンバランスが確認された場合に診断されます。
・ストレス
ストレスをとても強く感じると、コルチゾールというホルモンが放出されます。
これにより正常な月経サイクルに必要な生殖ホルモンを作る能力が低下したり、作るのが遅れたりします。
それによって、排卵のリズムが乱れたり、無排卵になってしまうと、月経不順になります。
・無理なダイエット
正常に生理(排卵)がある状態は、妊娠ができる体であるということです。
1カ月に体重が5kg落ちると、月経がなくなるケースが増えます。
なぜなら、体が生命の危険を感じて生理を止め、妊娠させないようにしてしまいます。
体の防御反応ともいえます。
・高プロラクチン血症
プロラクチンは母乳を作るホルモンです。
授乳中でもないのにプロラクチンが過剰に出過ぎると、まだ授乳中で母体が回復していないのに妊娠してしまうと危険だから、排卵を止めようとしてしまいます。
この状態が高プロラクチン血症で、無排卵による月経不順をまねき、無月経にもなります。
・甲状腺ホルモンの分泌異常
喉にある甲状腺が正しく働くことで、食欲・活力・ストレスレベルなどが正常に保たれます。
脳の中にある脳下垂体で作られたホルモンが甲状腺を刺激していて、それは卵巣を刺激するホルモンのすぐそばで作られている影響で、どちらかに異常があればもう片方にも影響を及ぼします。
生理不順は不妊につながるのか?
生理不順がひどい場合、妊娠できる可能性がとても低くなります。
生理不順で無排卵の場合はそもそも妊娠ができません
生理不順により女性ホルモンが正常に分泌されていないと、子宮や卵巣に影響します。
また、骨粗鬆症や癌を発症しやすいなどのリスクもあります。
まとめ
生理不順は時間が経てば経つほど正常に戻すまでに時間がかかります。
無排卵の状態が3カ月ほど続いていたり、3カ月以上経ってもいつ生理が来るかわからない状態が続いていたりしたら、早めに婦人科で相談してください。
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