女性が喫煙した場合の影響とは?
妊娠前の女性の喫煙は卵子の老化を加速させ、不妊の原因になることが知られています。
喫煙によって、ニコチンは卵巣の血流減少を起こし、一酸化炭素により酸素欠乏が起こり、卵胞ホルモンやエストロゲンを作るための酵素の働きを低下させるため、女性ホルモンができにくくなります。
また、卵巣で作られた卵胞ホルモンエストロゲンは、卵巣から血液中を通って、子宮、膣、肌、骨などに到達し作用します。
その途中で肝臓での代謝によって徐々に作用が弱くなります。
この肝臓での代謝をタバコの成分は促進させるので、女性ホルモンが早く失活するため、血液中の濃度が低下します。
そのため、喫煙者の卵子は非喫煙者の卵子と比較して大体5年くらい老化しているといわれています。
また、体外受精における喫煙女性の妊娠率は非喫煙者に比較し、平均20%減少すると報告されています。
妊娠したとしても流産率が高くなります。
女性の喫煙は卵巣機能を抑制し、早発閉経を招くこともあります。
喫煙していなくても、受動喫煙によって卵巣機能が抑制されることもあります。
男性が喫煙した場合の影響とは?
タバコに含まれるニコチンは血管を収縮する作用があるので、血流が悪くなりEDの原因になる可能性があります。
また、ニコチンは血圧上昇や心拍数の増加といった、身体へストレスを与えます。
その中で、精巣へのダメージを与え、男性ホルモンの低下させるといわれています。
その影響で、精子のDNA損傷率が増加し、卵子と受精しにくくなったり、流産する可能性が高まってしまいます。
妊娠中に喫煙した場合の影響とは?
妊娠中に喫煙を続けると、流産、早産(そうざん)、常位胎盤早期剥離、前置胎盤などの合併症の頻度が増加することがわかっています。
赤ちゃんに対しては、口唇裂、口蓋裂、先天性の心疾患、手足の欠損、腹壁破裂などの奇形の頻度が高くなります。
また、出生後、乳児突然死症候群、呼吸器感染症、中耳炎、ぜんそく、肥満、高血圧、糖尿病になることが多くなります。
妊娠中の母体の喫煙本数が増えれば増えるほど、赤ちゃんの発育に悪影響がでます。
1日5~20本では250gぐらい、20本以上では350gぐらい出生体重が少なくなるといわれています。
なぜなら、赤ちゃんの出生体重は子宮の中の環境がいいか悪いかによって大きな影響を受けます。
環境がよければそのお子さん本来の大きさに育つことができますが、母体の病気、胎盤機能の低下、臍帯の異常などのために子宮内の環境が悪くなれば、赤ちゃんの発育にも悪影響がでます。
まとめ
女性にとっても男性にとっても、喫煙は妊娠に大きな悪影響を与えてしまいます。
現在、すでに治療を受けている方も、これから治療を考えておられる方も、妊娠を希望されているのならご夫婦そろっての禁煙が必要です。
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