健康に影響を与える腸内環境とは?
東洋医学には腸内環境が悪化すると全身に必要なエネルギーを補うことができなくなり、疲労感、むくみ、冷えなどの不調を招くとする考え方があります。
西洋医学でも腸のさまざまな働き方が解明されてきています。
例えば、免疫細胞の6割以上は小腸に存在していること、大腸にすんでいる腸内細菌が免疫力と大きく関係していること、心の健康と関係する神経伝達物質であるドーパミンやセロトニンの多くは腸内細菌が生成していることなどがわかってきています。
腸内環境の良し悪しはどんな理由で決まるのか?
腸内環境の良し悪しは、腸内にすみついている約1000種類、100兆〜1000兆個あるとされる腸内細菌によります。
人に良い影響を与える善玉菌、人に悪い影響を与える悪玉菌、善玉菌と悪玉菌のうち優勢な方へなびいて働く日和見菌がいます。
善玉菌が優勢に働いている状態が腸内環境が整っている状態となります。
つまり、腸内環境を整えるポイントは善玉菌の割合を多く保つことが重要です。
善玉菌を増やす食べ物とは?
善玉菌を増やすポイントは乳酸菌を摂取することです。
乳酸菌は自然界に多く生息しており、さまざまな種類が植物の表面、動物の体内、食品中にいます。
私たちが摂取しやすいのは発酵食品や野菜です。
発酵食品には、納豆、ヨーグルト、チーズ、漬物、塩辛、味噌、酢、カツオ節などがありますが、乳酸菌を効率よく摂取するなら納豆やヨーグルト、手作りのぬか漬け、キムチなどがおすすめです。
一緒にオリゴ糖と食物繊維を摂ると乳酸菌がより働きやすくなります。
他の発酵食品も善玉菌を増やしたり、助けたりするので、免疫力を高める効果があります。
腸を元気にして、健康な一年をお過ごしください。